「日刊スポーツ杯」が強めの向かい風の中で開幕した。連勝者は不在で、常住蓮、山田晃大、今村暢孝、久富政弘が2走を手堅く2連対にまとめた。いずれも中堅レベルには達しているが、常住は前検からの上積みありで強力ピット離れに加えて出足系統に好感触を得ている。12Rドリームで船岡洋一郎に差しを許した敗因は「ハンドルを切り直した」ためで、自分好みの足色に仕上がってきている。ドリームは2コース差しを決めた船岡に、新プロペラを調整している藤岡俊介、上積み図れた島川海輝、まくりを決めた君島秀三は舟足に特徴ありで及第点レベルに達している。ピリッとしないのは溝口海義也で、好素性40号機を射止めているが目立つ部分は見られない。軽快な動きを見せたのは、嘉手苅徹哉、大井清貴、中村真で、5Rで3着に食い込み万配当の立役者になった嘉手苅は伸びに自信を持っている。